今回は、Nikon マウントアダプター FTZ IIをレビューします。
FTZⅡは、FマウントレンズをZマウントボディで使うためのアダプターで、これまでのレンズ資産を有効活用するために購入しました。
FTZ II とFTZの違いは?
マウントアダプターを購入する際に最初に迷うだろうこと。
マウントアダプター FTZ II と FTZ の違いは以下の通り。
AF 速度や精度などの性能は同様であり、三脚座のあり/なしの違いです。
FTZ IIは三脚座がなくなり、凸部が最小化されたため、各種アクセサリーに干渉せず、多様なアイテムを装着できます。
FTZ II | FTZ | |
---|---|---|
三脚用ネジ穴 (三脚座) | なし | あり |
質量 | 約 125 g | 約 135 g |
寸法 | 約 70mm (最大径、突起部除く)× 約70 mm | 約 70mm (最大径、突起部除く)× 約80 mm |
発売日 | 2021年12月24日 | 2018年9月28日 |
価格 (2022/11 Amazon価格) | ¥30,000 | ¥27,000 |
Nikon FTZ II |開封
それではFTZ IIを開封していきます!
- マウントアダプタ本体
- User’s Manual
- 保証書
FTZ IIの外観。大きさは単焦レンズように小さい。
Zマウント側。こちらをZ50に取り付けます。
Fマウント側。こちら側にFマウントレンズを取り付けます。
手で持った時の大きさはこんな感じ。触った質感も良し。
Nikon FTZ II |Z50にFTZ IIを装着した外観
Z50にFTZ IIを装着してみました。
FTZの時にはあった三脚座がなくなり、取り付けた時の見た目もすっきりしてスマートになりました。
Nikon純正のレンズ「AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G」を装着した外観。
マウントアダプターとレンズの径が同等なので、見た目の違和感はなし。
Tamronのレンズ「SP 70-300mm F4-5.6 Di VC USD A005N」を装着した外観。
試しに望遠レンズを取り付けてみました。
コシナのレンズ「Voigtlander NOKTON 58mm F1.4 SL II N」を装着した外観。
レンズを取り外す際は、FTZⅡ側面のレンズ取り外しレバーをスライドした状態で、レンズを回転させるとレンズが外れます。
Nikon FTZ II |使用前の注意点1!Z50 ファームウェアのバージョンアップが必要
バージョンアップ前はエラー発生
Z50のファームウェアをバージョンアップしない状態(ファームウェアバージョンVer2.11)で起動すると、エラー「非対応のレンズが装着されているため撮影できません。」が発生しました。
FTZ IIを使用するには、Z50のファームウェアをVer2.20以降にバージョンアップする必要があります。
Z50用ファームウェアのダウンロード、バージョンアップ方法はこちら
https://downloadcenter.nikonimglib.com/ja/download/fw/462.html
バージョンアップ後は正常に起動
ファームウェアVer2.30にアップデートしたところ、正常に起動し、撮影可能な状態になりました。
Nikon FTZ II |使用前の注意点2!FマウントレンズのZシリーズへの対応状況の確認が必要
ニコン純正のレンズであっても、Zシリーズに対応していないレンズも存在します。
比較的新しいレンズであればAF機能(オートフォーカス)にも対応していますが、過去の古いレンズは対応していません。その場合は、マニュアルモード(撮影モード M)でのみ使用可能です。
3rdパーティ製のレンズも同様です。
レンズメーカ各社、Zシリーズへの対応状況を発表しており、以下のURLから確認可能です。
Nikon製レンズのZシリーズへの対応状況
以下Nikonのページで、F マウントレンズのZシリーズへの対応状況が確認できます。
比較的新しいAF-Sレンズ(G/E/Dタイプ)、AF-Pレンズ(G/Eタイプ)、AF-Iレンズ(Dタイプ)はZシリーズに対応しています。それ以前の古いレンズはZシリーズに対応いていません。(マニュアルモードでのみ使用可能)
詳細は以下URLをご参照ください。
Z シリーズ に使用できる F マウントレンズ(マウントアダプター FTZ II / FTZ を併用)について
https://search.nikon-image.com/faq/products/article?articleNo=000042262
Tamron製レンズのZシリーズへの対応状況
以下Tamronのページで、F マウントレンズのZシリーズ(Z6/Z7/Z50)への対応状況が確認できます。
ニコンZシリーズとの互換性
私の所有するTamronレンズ3本とも、Zシリーズに非対応でした。。その内1本は、レンズのファームウェアをアップデートすることで対応するようです。
Zシリーズに非対応のレンズを使用した際は、AF機能は動くもののフォーカスが定まりませんでした。
ファームウェアをアップデート前のレンズを使用した際は、電源投入時に以下のエラー「何らかの異常を検出しました。シャッターボタンを押してリセットしてください。」が発生しました。
Kenko Tokina製レンズのZシリーズへの対応状況
以下Kenko Tokinaのページで、F マウントレンズのZシリーズ(Z6/Z7/Z50)への対応状況が確認できます。
ニコンZシリーズとの互換性
SIGMA製レンズのZシリーズへの対応状況
以下SIGMAのページで、F マウントレンズのZシリーズへの対応状況が確認できます。
Nikon FTZ II |動作確認
写真撮影:AF機能が正常に動作すること確認
「AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G」、「AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G」の2本を使い、写真を撮影しました。
AF機能も正常に動作し、フォーカスの山も狙ったところに来ており問題なし。
フォーカススピードも素早く合掌し、実用上まったく問題なし。
写真撮影:Mモード時のフォーカスピーキング機能が正常に動作すること確認
「Voigtlander NOKTON 58mm F1.4 SL II N」を使い、マニュアルモードで撮影しました。
フォーカスピーキング機能を使ってマニュアルでフォーカスを合わせました。
こちらもフォーカスの山が狙ったところに来ており問題なし。
Zシリーズのフォーカスピーキング機能があると、
マニュアルレンズも快適に使えます!!
フォーカスピーキング機能とは?
引用元:https://onlinemanual.nikonimglib.com/z7II_z6II/ja/09_menu_guide_05_d11.html
マニュアルフォーカスで撮影するときに、ピントが合っている部分の輪郭を色付きで表示するかどうかを設定できます。色の変更も可能です。
動画撮影:AF機能が正常に動作すること確認
「AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G」を使い、動画を撮影しました。
動画撮影時も、AF機能は正常に動作しました。
フォーカススピードも素早く合掌し、実用上まったく問題なし。
AF時の駆動音は多少鳴りますが、それはレンズ性能によるものなので仕方がありません。外部マイクを使えば解消できるので問題ありません。
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Nikon FTZ II |Z50+FTZ II で試し撮り(作例写真)
Nikonのレンズ「AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G」とコシナのレンズ「Voigtlander NOKTON 58mm F1.4 SL II N」の2本を使って、外で試し撮りしてきました。
FTZ IIを介すことで描写力の低下を懸念していましたが、心配無用でした!
中央付近の黄色い落ち葉にバチッとピントも合っているし、水の質感も表現されています。
こちらもバチピンです。中央付近のイガイガにAFでフォーカスを合わせました。
ここからは、マニュアルレンズ「Voigtlander NOKTON 58mm F1.4 SL II N」を使って撮影しました。
赤い小さな実にマニュアルフォーカスするのは簡単ではありませんが、Z50のフォーカスピーキング機能を使えば、こんなに被写界深度が浅くてもフォーカスを合わせることができます。ほんと便利!
こちらも花の中央の黄色いおしべにマニュアルフォーカスしました。
虫が苦手な人はスキップしてください😅
本当にZ50は優秀なカメラですね。蜘蛛のシルエットをくっきりと描いてくれました。
APS-Cカメラとは思えない、この描写力。
まとめ
今回は、Nikon マウントアダプター FTZ IIをレビューしました。
FTZⅡを介しても、AF 速度や精度、描写力などにほぼ影響なく、写真も動画も実用上問題ないことがわかりました。
久々にダブルズームレンズ以外のレンズを使って撮影し、忘れかけていた写真の楽しさを再認識しました。
やっぱり単焦点レンズの表現力は無限大ですね。
皆さんもお持ちのレンズ資産を再活用して、写真ライフをお楽しみください😊
やっぱり写真って楽しい!!
忘れていませんか?
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